ムダ毛処理すると濃くなるのは都市伝説?毛が濃くなる原因を知っておこう

「毛を剃ると濃くなるからむやみに処理しない方がいい」

一度は耳にしたことがあるでしょう。「濃く見えるだけ」「剃るたびに濃くなっていては大変!」などもよく効きます。

実際のところはどうなのでしょうか。ムダ毛の処理と毛が濃くなる・濃く見える原因をまとめました。

目次

ムダ毛を処理すると毛が濃くなる・濃く見える原因

根元の断面がクローズアップされて太く見える

毛を剃っても毛根が剥ぎ取られるわけではありません。根元は残って断面が露出した状態になります。いくら細い毛でも根元はわずかにしろ太くなっています。毛を剃るとそれが目立ってしまうのです。これがムダ毛を処理すると濃く見える原因の一つです。

また、人間の目の錯覚も無関係ではありません。全く同じ太さ・形状の短い物と長い物があるとき、短い物の方が太く見える性質があります。長く伸びたムダ毛を剃って短くすれば、錯覚も手伝って太く見える=濃くみえるというわけです。

毛穴が汚れて黒く見える

上でも書いたように、ムダ毛をカミソリなどで剃ると毛穴がむき出しのような状態になります。そうなると毛穴が外気に常に晒されることになり、汚れが溜まりやすくなります。窪みがあるところは汚れやすいのです。これも剃った跡が黒く見える要因と言えます。

ムダ毛を処理しっぱなしでケアを怠っていると、毛穴も汚れてきます。シェービングクリームや石鹸に洗い落としは不十分になりがちで、特に要注意です。毛穴が汚れて黒く見えるだけでなく、刺激の強い成分が入って炎症が起きることもあるので気をつけましょう。

埋没毛になるので濃く見える

ムダ毛を剃るときに力が入ってつい皮膚まで傷つけてしまったり、毛抜きを使って無理に抜いたりすると、新しく再生しようと皮膚ができてきます。抜かれた毛穴からも新たに発毛してくるのですが、新しい皮膚を突き破れずに伸びてしまい、下に溜まるようになるときがあります。まるで皮膚の下に埋没したように見えるので、これを埋没毛といいます。

埋没毛も毛が濃く見える一因です。同時に不健康な状態であるので、黒ずみなどが起こってさらに黒く見える原因にもなります。

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ムダ毛が濃くなってしまうカミソリでの剃り方

上で見てきたように、ムダ毛処理の際にカミソリで肌を傷つけると埋没毛などが起こり毛が濃く見えてしまいます。特に初めて剃る方や肌が弱い方は気をつけなければなりません。

ムダ毛が濃く見えてしまうカミソリの間違った使い方を挙げてみます。

ムダ毛の向きに逆らって剃る

毛には生えている向きがあることをご存じですか?実は向きに逆らって反対方向にカミソリを当てる方がよく剃れるので、多くの人が無意識のうちにやってしまいます。

しかしこれは毛穴の向きに対抗してカミソリを動かしていることになるので、毛穴や肌を傷つけやすい剃り方なのです。そこから新たに生えてくる毛が濃く見えることにつながります。

毛の流れと逆向きに剃らないと完全に処理できないこともあるのでそういう場合は仕方ありませんが、できるだけ生えている方向を気に留めて沿うようにカミソリを滑らせるようにしましょう。

肌に直接カミソリを当てる

いくら肌がきれいな人でも、皮膚の表面を細かく見ると凸凹があるものです。そんなところにカミソリを当てると突起した部分に傷がつきやすいのはおわかりですよね。埋没毛ができやすくなり、濃く見えるようになります。

この小さな凸凹を緩和するのがシェービングクリームです。微細な凹みを埋めるとともにカミソリを滑りやすくします。クリームを拭うようにカミソリを動かすようにすると、目標がわかりやすくて剃りやすいです。

カミソリでムダ毛を剃るときは必ずシェービングクリームもしくはジェルを塗った上からにしましょう。もしも使えないときは細心の注意を払ってください。力を入れてカミソリを肌に強く当てるのは絶対にやめましょう。クリームなしで肌に直接刃が当たれば、肌が傷つくことは避けられません。

切れが悪くなったカミソリを使い続ける

次はカミソリ自体に問題がある場合です。「剃りが悪くなってきたなあ」というカミソリを使い続けていませんか?

ハサミや包丁を使っていると次第に切れ味が落ちていくことは、誰しもが経験していることでしょう。カミソリでも同じです。そもそもカミソリは安価で使い捨てるものという位置付けであることが多いので、切れが悪くなるスピードも早いのです。

剃れないカミソリで剃ろうとすると、どうしても強い力で肌に当ててしまいます。そうなると肌を傷つけてしまう確率が高くなります。傷ついた肌を早く修復しようという力が働くと毛がまっすぐ伸びにくく溜まったようになり、濃く見えてしまいます。

早めの刃の交換をおすすめします。また、古くなった刃には雑菌が付着しやすく、傷口からすぐに侵入して化膿するということも起こりえます。衛生面からも古いカミソリはNGです。