「脱毛サロンに通っている間は日焼けしてはダメ!」と聞いたことがあると思います。残念ですが、本当です。ぜひ脱毛の仕組みを知って、アクティブな方も納得していただきたいな、と思います。
目次
毛の成長サイクル
サロンで行われる脱毛は、毛の成長サイクルを利用して行っています。成長サイクルとは「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルのことで、それぞれ特徴があります。1本の毛はみな、生えて、伸びて、伸びが止まって、抜ける、そしてまた生える、という周期を繰り返しているのです。
成長期の毛にフラッシュ光を当てる
脱毛の施術は毛が伸びる時期に行うと最も効果があります。伸びなくなって抜けるだけの毛に施術しても仕方ないですよね。成長サイクルの間隔は生えている場所によって異なりますが、だいたい2~3か月となっています。成長期に入って伸び盛りの毛にフラッシュ光を当てて弱体化させて強制的に抜けるようにすると、次の成長期が来るまで毛がない状態がキープされます。1か月から長くて2か月半ほど続くでしょうか。永遠に続いてくれれば嬉しいのですが、残念ながらサイクルがやってくると新しい毛が生えてきます。
生えてきたら当てて、生えてきたら当てて・・・
その新しい毛にフラッシュを当てて再び脱毛するのです。生えたら脱毛→生えたら脱毛→・・・これを繰り返しているうちに、毛根は次第に弱っていきます。当初は太くて強い毛が生えていたとしても、度重なるフラッシュによる作用で毛はだんだん細く弱くなっていきます。そして成長期になっても毛が全く生えてこなくなれば、いよいよ晴れて脱毛終了です。これが脱毛サロンでのフラッシュによる施術の仕組みです。
フラッシュは黒いものに吸収される
したがって、成長期の毛にフラッシュをしっかり当てることが、脱毛サロンではとても大切なことです。光を当てて弱らせてダメージを与えなければなりません。フラッシュは通常の光の性質と全く同じで、黒いものによく吸収されます。真夏に黒い車のボンネットに触ることはできないですよね。目玉焼きが実際に焼けるそうです。それほど黒くなっているものに光の威力は集まります。
ほくろ、シミ、そしてメラニン
脱毛サロンで施術中に当てているフラッシュは、毛の黒さにも吸収されますがそれ以上に何倍も何十倍もほくろ、シミ、そしてメラニンの黒さに反応するのです。黒い面積が毛の比ではありませんから当然ですね。ほくろやシミは先天的なものであったり長年かけてできたものなので仕方ありませんが、日焼けするのは防げます。
日焼けするとメラニンが増えます!
日焼けによるメラニン増加は抑えることが可能です。普段からの紫外線対策をしっかりやっておくことが全てです。日焼けによってメラニンによる色素沈着を増やしてしまうと、脱毛サロンでフラッシュを当てたときに光がメラニンの方に吸収されてしまって、大変痛くなる(経験者に聞くと、もう耐えられないそうです!)のと同時に、毛に脱毛効果を与えなければならないのにメラニンにフラッシュの威力が分散されてしまって、脱毛の作用が少なくなってしまいます。せっかく安くはない料金を支払って脱毛しているのに、とてももったいない話です。
まとめ
このことから、脱毛サロンで脱毛してもらっている期間は、夏でも日焼けは厳禁だとおわかりになりましたでしょうか。最近は春や秋でも紫外線が強くて対策するのも労力がかかりますが、全身脱毛が終了した後のきれいな肌を一刻も早く手に入れることを夢見て、しっかりと日焼け対策しましょうね。