ムダ毛処理は永遠のテーマと言っても過言ではありません。すべすべした毛のない肌は外見を美しく整えるだけではなく、自己処理で不必要な時間を取られることもなくなります。
脱毛方法に色んな種類があるのをご存知でしたか?
脱毛にはクリニックでのレーザー脱毛、エステサロンでの光脱毛(フラッシュ脱毛)、電気脱毛(ニードル脱毛)があります。
レーザー脱毛と光脱毛は黒色に反応する光を照射することにより、そのときに起こる熱で毛の処理を行います。クリニックのレーザー脱毛に比べ、エステサロンの光脱毛の出力は低く設定してあります。
また、電気脱毛はプローブと呼ばれるニードル(針)を毛穴の中に挿入し、直流電流と高周波の二種類の電流をブレンドされたものを流し、毛穴の中にある汗や皮脂などを水酸化ナトリウムに変化させて毛の再生組織を処理する方法です。
両者はまったく違った方法で脱毛するのです。レーザー脱毛と光脱毛は『熱』で、電気脱毛は電流を流すことにより毛穴の中にある物質で『化学物質』を作り毛の再生を処理します。
ですから、それぞれの脱毛後のアフターケアも違ってきます。ここでは、それぞれのアフターケアを説明していきましょう。
目次
レーザー脱毛・光脱毛のアフターケアに保湿は必須
『レーザー脱毛』『光脱毛』は熱で毛穴の中の組織を焼いていきます。光を照射するためのレンズを皮膚に当て、皮膚の下にある毛根へ光を照射します。その光が作った熱はしばらく毛根の周りにとどまります。ですから、皮膚は乾燥状態にあるわけです。また、毛穴の周りはその熱で軽度のやけどをしたような状態になっていることもあります。
そのため、『レーザー脱毛』『光脱毛』では保湿が必要になります。特に、出力が強いクリニックでの『レーザー脱毛』は『光脱毛』に比べて効果が高い分、乾燥も強くなると思ってください。
乾燥した肌は外部刺激から守るバリア機能が低下している状態です。保湿をきちんとすれば、傷んでしまった毛穴の周辺の回復も早くなります。保湿をせずに放置すると肌にざらつきが出たり、少しの刺激でもかゆみなどのトラブルを起こす可能性があります。
電気脱毛のアフターケアは鎮静
『電気脱毛』のアフターケアでは、保湿より鎮静を優先させましょう。電気脱毛の効果はあくまでも毛包内であり、皮膚が乾燥することはありません。ただし、毛包の開口部(毛穴の入り口)に小さなかさぶたが出来ているときは、そのかさぶたを剥がさず(かさぶたは天然のバンドエイドなのです!)剥がれ落ちるまでそっとしておいてください。
脱毛後の肌は敏感!刺激は厳禁!
脱毛後の肌は敏感になっています。そのため刺激を与えるのは厳禁です。
『レーザー脱毛』『光脱毛』の施術後は、日焼けも刺激になります。そのため、体の脱毛であっても顔用の低刺激のUVローション等を持参し、紫外線が当たりそうな箇所には塗る必要があります。また血行を良くするサウナや、光で出来た熱を冷ましてしまうプールもダメです。当日のお風呂はぬるめのシャワー程度にとどめ、ゴシゴシ擦ったりするのは辞めましょう。
『電気脱毛』の施術後は皮膚を清潔に保つことも大切です。毛を抜き去った後の毛穴はすぐには閉じてくれません。そのため、制汗スプレーや化粧品を使うと毛穴の中へ侵入し刺激を与えることになりますので、使用は控えましょう。また、当日のお風呂は施術した場所に石鹸やボディソープなどを使うことも控えてください。アルカリ性であれ弱酸性であれ、肌に刺激を与え皮膚トラブルを起こすことも考えられます。
間違ってやってしまいそうなアフターケア
特に『レーザー脱毛』や『光脱毛』で間違って行ってしまう人が多いのが、冷やしすぎる、ということです。さきほども述べましたが、『レーザー脱毛』『光脱毛』共に、熱を作ることにより毛の処理を行う方法です。ですから、せっかくできた熱が毛の周辺にある再生組織に影響を与えている間に冷やしすぎてしまうと、その熱が急速に落ちてしまい効果が減少してしまいます。もし、冷やす必要がある場合は保冷剤などではなく、タオルなどを使い冷たすぎない温度で冷やしてください。
『電気脱毛』での施術後は冷やしてもらっても問題ありません。冷やす場合、清潔なタオルをラップ等で巻き脱毛箇所に当てるようにしてください。そのとき直接タオル等が触れないようにしましょう。
また『レーザー脱毛』『光脱毛』『電気脱毛』すべてに言えることですが、もし、かさぶたやリンパ液(血漿といわれるはちみつ色の体液)の小さな塊が毛穴を塞いでいても、決して剥がさないでください。かさぶたは傷にとっての蓋の役割をしています。天然のバンドエイドのようなものですので、その下では組織が正常な状態に戻ろうと頑張っています。ですから、自然に盛り上がり剥がれ落ちるまで、そっとしておいてくださいね。
アフターケアの失敗で脱毛できなくなる?
『レーザー脱毛』『光脱毛』の施術後の紫外線は厳禁です。肌にとって刺激になるだけではなく、日焼けすることにより次回の施術を断られることがあります。日焼けしてしまった肌へ光を照射することは出来ません。『レーザー脱毛』『光脱毛』の施術を受けている方は注意してくださいね。
すべての脱毛に共通することとして、脱毛箇所に傷や炎症を起こしている方の施術はできません。脱毛後の敏感な肌への正しいアフターケアを怠ると、肌がトラブルを起こし脱毛の施術が出来なくなり、お断りされる場合があります。そうならないためにもアフターケアを正しく行ってくださいね。
まとめ
脱毛にはクリニックでの『レーザー脱毛』エステサロン等での『光脱毛』『電気脱毛』の種類があり、それぞれのアフターケアが必要です。
熱により脱毛する『レーザー脱毛』『光脱毛』は施術後の紫外線等の刺激は厳禁で、日焼けにより次回の施術をお断りされる可能性もあります。それに冷やしすぎにより効果が減少することもあるということを忘れないようにしましょう。
『電気脱毛』では施術後、冷やすことや鎮静が重要になります。
どの脱毛法でも肌を清潔に保ち、健やかな状態にしておくことが大切ですね。ムダ毛がなくなっても、その下にある肌の状態が悪いと美しさも喜びも半減してしまいます。ムダ毛をなくし美しい肌を手に入れるためにも、正しいアフターケアを行ってください。